宮崎県都城市の「ふるさと納税」の返礼品となっていた、鶏肉の産地が偽装されていた問題です。
都城市は、寄付者に対して代わりの商品を調達してあらためて発送するか、寄附金の返還を検討していることを明らかにしました。

この問題は、都城市山之口町に工場がある「ヒムカ食品」が、ブラジル産やタイ産の鶏肉144トン余りを宮崎県産と偽って表示し、ふるさと納税の返礼品を取り扱う業者2社に販売していたものです。

産地偽装された返礼品の受付件数はおよそ4万4000件に上り、22日、開かれた市議会全員協議会では、市側が、寄付者に対して別の業者から調達した商品をあらためて発送するか、寄附金の返還を検討していることを明らかにしました。

市は21日までにヒムカ食品との契約を解除するとともに、不適正表示された返礼品の分の委託料およそ1億8000万円の支払いを請求しています。

この問題をめぐって、ふるさと納税を扱う大手仲介サイト「楽天ふるさと納税」では、今月15日から都城市への寄付の受け付けを停止しています。