青森県内の農水産物と食品の2022年1年間の輸出額は、県産のリンゴとホタテが好調だったことから全体を底上げして283億円と過去最高でした。

「ジェトロ青森貿易情報センター」が21日に発表した貿易概況によりますと、青森県の2022年の農水産物と食品の輸出額は283億円で現在の集計方法になった1985年以降、最高となりました。

リンゴの輸出額が約160億円と前の年より1割以上増えたことやホタテが44億円あまりと約2倍に伸びたことが主な要因です。一方、中国による日本産の水産物の禁輸措置を受け、ホタテは輸出額の6割ほどが中国向けのため、2023年は厳しいとの見方を示しました。

ジェトロ青森 糸長真知所長
「(全国の)水産品だけ見ますと昨年の輸出額の約2割は中国向け。青森県に限って言うとそれ以上に大半は中国なので影響はかなり甚大。ここがまったくなくなるという形になりますので統計的にはかなり厳しい」

また、県内の2022年の輸出額は993億円と21年ぶりに1000億円を下回った一方、輸入額はエネルギー価格の高騰や円安が影響し3813億円で過去最高となりました。