体力測定のその結果は…? 92歳!驚異的な身体能力!と衰えない情熱

アドバイスをもらった田中さんは正式な測定結果を待つ間もさらなる“進化”を求めて大会出場を重ねます。
田中博男さん
「去年から400mを毛嫌いして走っていなかった。それは気持ちの上で負けている。自分に勝つためにはタイムはどうあれ走り切ると決意してきょうに臨んだ」
ロングスプリントにも挑戦し自分を見つめ直しました。そして専門機関からの測定で見えてきたのは…。
県スポーツ科学センタースポーツ科学専門員 後藤大さん
「どのくらいの年代の選手との体力と近いのかと評価したところ科学センターに測りにきている中学生の女子選手と同じくらいの体力という結果でした」

92歳の田中さん。県内中学女子のトップアスリートのべ265人と比較しても身長・体重にはじまり体脂肪率、筋肉量、背筋力でほぼ同じ数値という驚きの結果に。しかし、それだけではありません。

県スポーツ科学センタースポーツ科学専門員 後藤大さん
「脚を曲げる動きが特に優れている。陸上でいうと前に進む推進力の部分にあたる。田中さんが速く走れる理由がこの結果には現れている」
こちらはオリンピアンなど国内のトップ選手のデータをもとに分析した結果です。同年代のデータがないため文献をもとに30歳から90歳までに体力が半減すると仮定して目標値を設定していますが、両脚の筋肉量が目標値を大きく上回っています。

県スポーツ科学センタースポーツ科学専門員 後藤大さん
「年齢を重ねても継続をすれば体力の向上や維持ができると改めて知るいい機会になった」
驚異的な身体能力が評価された田中さん。衰えることのない情熱でトラックに立ち続けます。
田中博男さん
「数値を参考にしながらあと余命いくばくもないが頑張ろうと。大きな出発点となった」
「あと2、3年は死んでいられない。ぜひ生き残ってワールドレコードに手をかけたい」

