「戦意喪失みたいな感じがしまして」大会当日の心境などは?

Q.田中さんみたいに百戦錬磨の経験があってもそのようなバタバタはテンションとか集中力に影響しますか?

「そうですね。ずいぶん大会に参加してきたので、大会慣れしてるつもりだけれども、やっぱりそれはそれなりにね。緊張感もありますからね」

Q.今回の大会を振り返ってどうでしたか?

「結局、どの大会もそうですけどね。M90なんていう選手は滅多にいませんのでね。まずどんなに早いか遅いかということよりもね、それが(走ること自体が)まず目新しいね、話題になるわけですね。その上での走りですのでね。やっぱり早い遅いを別にしてでも話題の中心になりがちですよね」

Q.声援もすごかったですけど聞こえてましたか?

「うん。聞こえますね。ええ、結構聞こえます」

Q.世界でも、アジアでも注目されてるように感じますが…

「それもあるでしょうけどまずね、今言ったように90歳で、100mをかなりのスピードで走ること自体にやっぱり驚きがあるわけですのでね。その辺だと思いますよね」

Q.タイムとしてはどう思いますか?
「100mの場合はスタートするまでにね、一つクラス下のね、M85のクラスの選手と一緒に走るんじゃないかなという考えがあったわけ。どこの大会でも大体そういうふうな組み方をするんですよ。ところがね、大会が始まったらね、M85にも入っちゃいない。取り残されたような感じでね。私ともう1人、M100の方おりましたけどね。やっぱりその点でもねなんか…。戦意喪失みたいな感じがしまして、(タイム見ても)そんな感じがちょっとしましたけどもね」