専門家 当初の対応「苦しみの上に苦しみ上乗せ」

環境社会学が専門で、津島地区などで調査を続ける立教大学の関礼子教授。環境省の当初の対応については、次のように指摘しました。

立教大学・関礼子教授「実際に見ることなく家を解体されてしまったというのは非常につらいことであり、傷ついた、苦しいんだ、その苦しみの上にさらに苦しみを上乗せしたというような、そういう意味があるんだということをやっぱり感じ取らなければいけない」

また、被災者一人ひとりが、いい人生を送れるようにすることが復興の基本と指摘したうえで、次のように話しました。

立教大学・関礼子教授「やはり福島の復興であるとか、そういうものを語っているものとして、1人1人のその復興に資するような政策の運用が重要で、少し配慮すれば叶えられるものであれば考えていただくというような柔軟な思想というのが必要なんじゃないかというふうに思います」