一粒一粒がふっくらと膨らみホクホクと美味しそうな小豆が出来上がりました。

銅鍋に移した小豆には、最中用のあんことして味付けをしていきます。
この時に重要なのが、ヘラの使い方。

坂本さん
「豆がつぶれないように、空気を入れないために(ヘラを)回す回数をを少なくしたいんです。いっぱいヘラが回ると、空気がちょっと入るので白っぽくなったり、ぱさつきやすい」

ヘラの回数と小豆の状態を見ながら、砂糖と塩、水あめや寒天を入れ、最中に水分が移らない保水力のあるあんこに仕上げていきます。
小豆を炊く時の周辺の温度は、60度以上にもなるそうですが、決して手を抜かず丁寧作るのが坂本さんのモットー。

食べてもらえて喜んでもらえることができるというのが魅力です」と語る坂本さん

「むしおくり最中」用のあんこには、豆の食感もしっかりと残る粒あんが適しているんだとか。

坂本さん
「小豆の良し悪しが、粒あんの方がわかるのかなって思います」

休むことなくあんこを作ること4時間。最中になるまであと少しです。