長崎県教育委員会は今年6月、路上に横たわっていた女性の胸などを触ったとして、準強制わいせつ容疑で現行犯逮捕された小学校教諭を21日、免職処分としました。

免職処分を受けたのは長崎市内の小学校に勤務する45歳の男性教諭です。

県教委によりますと、この男性教諭は今年6月、酒に酔って路上に横たわっていた女性の胸や腹部を触ったとして、準強制わいせつ容疑で現行犯逮捕され、不起訴処分となっています。

長崎市教委の聞き取りによりますと、教諭はこの日、自宅でサワーを10缶以上飲み深夜1時頃に酒を買いに外出した際 犯行に及んでおり「酔っていたため犯行当時のことはほとんど覚えていない」と話しているという事です。

また「長時間勤務や校長からの度重なる叱責にストレスを感じ、去年から飲酒量が増えた」と話しているという事ですが、市教委の調べでは長時間勤務や校長からの過度な指導は確認されていないということです。

県教委は「学校関係者のみならず児童・生徒や保護者、教育関係者に強い失望感を与え、教育に対する信頼を著しく失墜させた」として11月21日付で地方公務員法に基づき免職処分にしました。

またこの教諭を監督する立場の小学校校長についても指導措置が行われたということです。

免職となった男性教諭は「子供たち、同僚にとんでもない迷惑をかけてしまった」と話しており、県教委では21日付けで県内の各市町の教育委員会に対し、飲酒が引き起こす危険性や心身の健康管理を促す通知を発出し、再発防止に努めるとしています。