その差は一目瞭然。このようにクマは秋に栄養を蓄え、冬眠を前に太るのです。
しかし、2023年10月。富山市安養寺で男性を襲ったとして駆除されたクマは皮下脂肪が少なく、平均体重よりも20キロ以上軽かったのです。2023年のクマの行動について専門家は。

立山カルデラ砂防博物館・白石俊明学芸員:「普段、人里近くに寄らないような警戒心の強かった個体も、人里近くを利用したり、人里の中を利用したり。これはなかなかエサを食べることができなくて、クマも切羽詰まっている状態」

クマの異常出没はいつまで続くのでしょうかー。
立山カルデラ砂防博物館・白石俊明学芸員:「そろそろ冬眠に入る個体もいると思うが、1頭1頭冬眠に入る時期も違うので警戒を続ける必要がある。雪がどれだけ早く来るか関係してくるが、予測が立たないのでぜひ警戒を続けて」
人里や市街地にエサがあることを学習した個体はそれらのエサに依存し、冬眠を遅らせる可能性もあるので、12月いっぱいまで警戒する必要がありそうです。