そもそもなぜ調査を?この研究で何がわかった?
背景にあったのは、日本では1980年代から2000年にかけて、低出生体重児の割合が約2倍に増加し、その後も高止まりしていること。
すでにその世代が40歳を超え、生活習慣病を発症しやすい世代になっていく中、日本人でも小さく生まれた人に、生活習慣病の発症リスクがあるのかを明らかにする研究が求められていたということです。
センターの研究者は、「ヨーロッパを中心とした研究で指摘されていた、出生体重と生活習慣病との関連を、日本人ではじめて調べ、結果、日本人においても発症しやすいことが明らかになりました。」とコメントしました。
重ねて、「今後は幼少期からの生活習慣への介入など、低出生体重児として生まれた方々の成人期の健康を最適化する研究が必要です」。また、「低出生体重による出産を予防するために、母親の健康と適切なケアも必要です」などともコメントしています。
研究成果は、今月18日に疫学系の専門誌「Journal of Epidemiology」に掲載されています。