29年前に亡くなった岡正治牧師の遺志を受け継ぐ「岡まさはる記念長崎平和資料館」が、岡氏の生前の性加害疑惑を受けて館の名称を「長崎人権平和資料館」に変更することが分かりました。
名称変更は19日に行われた資料館を運営するNPO法人の総会で決定しました。
館の名前から岡正治氏の名前を外し、新たに「長崎人権平和資料館」に変更。
岡氏の活動を紹介するコーナーなど展示内容も見直し、現在休館している館を来年4月の再出発を目指すとしています。

岡正治氏は牧師や市議会議員などの立場で「朝鮮人被爆者」の掘り起こしなどに取り組んだ平和運動家で、1994年に亡くなった翌年、その遺志を受け継ぐ「岡まさはる記念長崎平和資料館」が市民有志によって建てられました。
しかし3年前、元女性記者が岡氏による生前の性加害をインターネット上で告発。NPOでは事実関係は確認できないが訴えを受け止めるとして謝罪し、先月から資料館を休館しています。