広島市にある被爆建物「旧広島陸軍被服支廠」の歴史を知ってもろうと、高校生がアート作品の制作に取り組みました。

毛布の上で手当を受ける被爆者をイメージしながら、人に見立てた木片を丁寧に並べる生徒たち。県立広島工業高校の建築部の5人です。

広島市南区の「旧陸軍被服支廠」は、原爆投下後に臨時救護所として使われました。

生徒たちは授業で使った廃材などで空間全体を1つの作品として表現する「インスタレーション」の制作に取り組みました。

県立広島工業高校 中川昭登さん(3年生)
「今自分たちが平和に暮らせていることのありがたみやこの建物の大切さを知ることができた。平和を伝えるものとして被服支廠を残したいという思いを他の高校生にも知ってほしい」

生徒たちは、今後も「旧陸軍被服支廠」の歴史について伝える活動をしていきたいと話していました。