
次に向かったのは、「原爆の子の像」でした。2歳で被爆し、被爆から10年後に白血病で亡くなった佐々木貞子さんの同級生たちが中心となって、原爆で犠牲になった全ての子どもの霊を慰めるために建立されました。
修学旅行で訪れる多くの学校は、この像の前に集まり、千羽鶴を奉納するなどの平和集会を開きます。香取さんが訪れたこの日も、修学旅行生が「原爆の子の像」の前に集まり、平和を願って合唱をしていました。
香取慎吾さん
「戦争がすごく近くに、映像を毎日ニュースで見ている中、ここに来た子どもたちは何を思うのかなって」

子どもたちの歌声に耳を傾ける香取さん。心には「悔しい」という思いがこみ上げてきたといいます。
香取慎吾さん
「なんですかね、この悔しさですね。これだけ平和を思う人がいるのに、それ以上に争いを求める人がいるということなのか…。そういう訳でもないだろうに、それでも終わらない。止まらない。いつまでたっても続いてしまう。みんなでこんなに心を込めて、思いを歌にも乗せているのに」

原爆ドームの近く、原爆の投下目標となった相生橋にさしかかると、建設が進む新たなサッカースタジアムが目に留まりました。
香取慎吾さん
「スタジアムはほんとに、まさに今を表している。もう今ですよね。2023年、今がここにある。そして原爆ドーム。もちろん辛い感情が湧き上がる場所でもありますけど、とても綺麗で気持ちのいい場所でもありますね」