そして15日、被告人に対する質問が行われ、被告は「背中を10回くらい刺して、ビールジョッキで頭を殴った」などと述べましたが、殺したいと思ったことはなく、「気がついたら刺していた」などして、殺意は否定しました。

〈弁護側の被告人質問〉

ーー元夫の良いところは?
「優しく几帳面でした。マッサージをしてくれました。おかゆを作ってくれたり、(私の)緊張が強い時に、お酒を買って来てと頼んだら買って来てくれたりしました」

ーー元夫の嫌なところは?
「お金を渡すとタバコやお酒に消えて、お酒が入ると怒鳴る。怖かった、緊張して怯えていました」
「元夫が料理をしている時に近くを通ると、包丁の切る音が大きくなりました。何かされるとの怖さがありました。(犯行の)1か月くらい前からその怖さが続いていました」

ーー元夫を殺したいと思ったことは?
「ないです」

ーー元夫を刺している時の記憶は?
「背中を10回くらい刺したと思います。ビールジョッキで頭を殴ったと思います」