不動産不況が続く中国で10月の新築住宅価格指数が、主要70都市のうち8割にあたる56都市で前の月と比べて下落したことが分かりました。

中国国家統計局の16日の発表によりますと、10月の新築住宅価格指数は、首都の北京のほか、広州や深センなど、主要70都市のうち56都市で9月と比べて下落しました。

新築住宅の価格が下落した都市の数は、前の月の発表と比べて2都市増えています。

一方、9月と比べて指数が上昇したのは11都市で、横ばいは3都市でした。

中国では、不動産大手の「中国恒大集団」や「碧桂園」の経営問題が深刻化するなど、不動産不況が続いています。

中国政府は住宅ローンを借りやすくするなどの負担軽減策を進めていますが、依然として住宅の購入を控える傾向が続いています。