全国で流行が拡大するインフルエンザ。患者数が富山県内でも注意報レベルを超えました。警報レベルを超えたいわゆる「プール熱」も流行が急拡大していて、県は感染対策の徹底を呼びかけています。

15日発表されたインフルエンザの定点医療機関あたりの患者数は、10.27人と注意報レベルの10人を超えました。

県内では例年、12月下旬から1月中旬にかけて注意報レベルに達しますが、ことしは1か月以上早くなっていて、全国と同じく流行が前倒しとなっています。

地域別では富山市保健所管内がもっとも多く、ほとんどがインフルエンザA型です。

学校での感染も拡大していて、県のまとめによりますと、14日時点で9つの小学校がインフルエンザにより、学年または学級閉鎖の措置をとっています。

新田知事:「令和元年から2年のシーズン以来、4シーズンぶりの秋からの流行確認」「全国的にも感染拡大が確認されるなか、注意が必要な状況」

また、咽頭結膜熱、いわゆる「プール熱」は、定点医療機関あたりの患者数が警報レベルを超えた前の週から、さらに増えて5・52人と感染が急拡大しています。

1歳から6歳の子どもが9割を占め、地域別では高岡市厚生センター管内がもっとも多くなっています。

県は、手洗いや換気、部屋の湿度を50パーセント以上にするなど基本的な感染対策の徹底を呼びかけています。