ある意味自虐的?調査したのは老舗の製薬会社だった
さらに次の調査、「大阪の代表的な産業は?」という項目についても、「町工場(認知度73.3%)」や「家電(認知度59.3%)」の認知度に「製薬」は及ばない結果となりました(認知度51.7%)。この、“ある意味自虐的”な調査をしたのは、地元・道修町に本社を置く田辺三菱製薬です。
大阪市中央区道修町(どしょうまち)。地下鉄北浜駅に近い、通り沿いの細長い街並みが「くすりの町」となったのは、江戸時代に堺の商人小西吉右衛門が薬種屋を開いたことがきっかけとされ、享保の時代に八代将軍徳川吉宗が道修町にある124軒を株仲間として、「薬の適性検査をし、値段をつけて、全国に売る特権」などを与えたことなどから多くの薬業者が集まり、発展したとされます。(くすりの道修町資料館HPより)
日本の製薬企業の老舗トップ10のうちの上位5社(田辺三菱製薬、小野薬品工業、武田薬品工業、塩野義製薬、藤沢薬品(現:アステラス)、住友ファーマ)が道修町を発祥とし、現在でも50社近い製薬・医薬品関連企業が道修町に店を構えているそうです。