まさかの惨敗 目指すのは2028年か

ところが、開票の結果、バージニア州議会選挙で躍進したのはライバルの民主党だった。共和党は「上院の奪還」に失敗しただけでなく、下院でも少数派に転落してしまい、ヤンキン知事にとってはまさに「惨敗」という結果となった。

メディアは「民主党の勝利で、ヤンキンの大統領選出馬も打ち砕かれた」と速報。ヤンキン氏は報道陣に対し「私はどこにも行かない」と話し、大統領選には出馬しない可能性を示唆した。

バージニア大学で政治分析のニュースレターを発行しているマイルズ・コールマン副編集長は、「共和党の支持者の中には、トランプ氏だけは嫌だとバイデン氏に投票した人もいる。そうした人たちをヤンキン氏はしっかり取り込む力を持っている」と評価するものの、「トランプ氏の支持層は強固で、ヤンキン氏が目指すのは2028年の大統領選挙だろう」と話す。

バージニア州知事は2期続けて務められないルールがあり、2026年には知事の仕事を終える。その年の秋にある中間選挙の応援演説で全米を飛び回り、大統領選挙を目指していくのではないかとみている。

バージニア大 マイルズ・コールマン氏