血液も油が付着されておらず…不自然

弁護団は、この実物を法廷で示し、ゴム草履には血液も油が付着されておらず、これを履いた袴田さんが犯行に及んだのだとすると不自然だとしました。

そして、当時の警察がこのゴム草履について血液などが付着していないことを示す鑑定を行っていたのにもかかわらず、証拠化していなかったことを会見の場で弁護団は強く非難しました。

57年前の裁判とは反対に弁護側が検察を攻め立てているという構図です。

袴田さんの判決は、いつ頃になるのか。10日に行われたのが弁護側の証拠調べで、年内にあと3回裁判が予定されていますが、すべて証拠調べに費やされます。弁護団はあらためて、判決は7月以降になるのではないかという見立てを示しました。

袴田さんは87歳、姉のひで子さんは90歳とどちらも高齢です。早期の判決が望まれます。