よりよい子育てを目指してAI活用で変わる『保育』『医療』の現場を詳しく見ていきます。

子ども見守るAI×山内アナ 「園児と関わる時間増えた」

東京・港区にある保育園「にじのそら保育園芝浦」では、0歳から2歳児までが元気いっぱいに過ごしています。

毎日、子どもたちは全力投球です。先生は片時も目が離せず、忙しい保育の現場。
事務作業の負担を減らし、子どもと関わる時間を増やせないか、“あるもの”が導入されています。

お昼寝の時間に訪れたのは、「保育園がなければ仕事は続けられなかった」という山内アナです。

山内あゆアナ
「子どもたち、お昼寝の時間になりました。思い思いのスタイルで寝ていますが、これをAIがチェックしているということなんです。天井に黒い小さなカメラがついています」

AIが天井から子どもたちを見守っているのです。

1台のカメラで最大12人をカバー。
うつ伏せ寝による窒息など、不慮の事故を防ぎます。

万が一の時は…うつ伏せ寝が50秒ほど続いたら、お昼寝見守りサービス「hana-an」がタブレットのアラームを鳴らして保育士に知らせます。

さらに、AIがひとりひとりの寝相を自動で記録。仰向けで寝ていたら上向きで、横向き寝の場合は左右の矢印で身体の向きを登録します。

実はこの作業、これまで保育士が子どもひとりひとりの呼吸だけでなく寝相も5分ごとに確認し、記録表に手書きしていました。

にじのそら保育園芝浦 江川拓海 保育士
「前までこんな感じで手書きでやっていた」

AIの導入で事務作業の負担が減ったというのです。

江川拓海 保育士
「子どもたちと関わる時間が増えたところが一番のメリット」

2歳児の保護者
「コミュニケーションの時間が増えるのは、こちらとして本当に望んでいること」

0歳と2歳の保護者
「(AIと人が)補い合って見過ごしとかが減ったらとても安全に過ごせる」

山内アナ
「私も子どもを預けていた身として、先生たちの負担が少しでも減ればいいなと思っています。感謝しかないです」

新たな技術の導入が子どもと関わる時間を増やし、働きがいのある環境作りにも繋がっています。