子ども見守るAI 赤ちゃんの療育にも活用

国立成育医療研究センターでAIが導入されているのは、NICU=新生児集中治療室。早産や小さく産まれた子どもたちが入院しています。

ベッドの上に設置したスマホ。
赤ちゃんの様子が逐一、記録されていきます。

国立成育医療研究センター 新生児科 和田友香医師
「赤ちゃんたちの手の動き、足の動き、頭の動き。動いているというだけではなく、動かすスピードも捉えられる」

こちらの病院では、AIを使って手足の動き方や泣いている時間などを分析し、発達上のリスクを予測する研究が行われています。

研究のきっかけは、医師が感じた“もどかしさ”でした。

和田友香医師
「長年働いていると、こういう赤ちゃん発達が気になるということがあるが、個人的な先入観だけでご両親に伝えるわけにもいかず、もどかしい思いで見てきた。AIの力でそれ(発達上のリスクを)自動で検出することができたら適切な時期に対応ができる

研究の狙いは、早期の治療や療育につなげること。
まさに、AIが子どもの健康と福祉を支えることになるのです。

人間と最新技術が手を取り合い、持続可能な子育て環境を作る時代がやってきています。