「AI予報」は発生確率99%! 実際現地に見に行くと・・・

RCCウェザーセンター 末川徹 気象予報士(11月8日):
「午前6時前、三次市街地を一望できる場所にやってきました。夜明け前ですので、まちの明かりはくっきりと見えますが、山の方は、なめらかな雲が出てきています」

午前6時すぎ、空が明るくなってきました。

RCCウェザーセンター 末川徹 気象予報士:
「午前6時40分すぎです。太陽がちょうど出てきている時間ですが、雲に隠れてしまっています」

岡山理科大学 生物地球学部 大橋唯太 教授:
「きょうは、かなりよろしくない…」

9日朝の三次市の最低気温は7℃ちょうど。この時期らしい冷え込みでしたが、期待されたような「霧の海」は広がりませんでした。サーモグラフィのカメラで見てみると…。

岡山理科大学 生物地球学部 大橋唯太 教授:
「青い濃い部分が5℃くらいで表示されていて、霧の表面を撮っている。雲海がきれいに広がっているときは、温度が低くなっていることが多い。2~3℃くらい」

9日朝は、予想されていなかった薄いベール状の雲が空に広がったため、AIが想定したほど冷え込まず予報が外れた形となりました。

ただ、こうした結果もAIが学習することで、今後の精度向上につながっていきます。

岡山理科大学 生物地球学部 大橋唯太 教授:
「今は翌日しか予報が出せていないが、2~3日先の予報も出すことができれば。雲海が消える時刻も予想時刻として出せれば、『この時刻までに行けば見られる』といったように使ってもらえると思う」

自然が創りだす幻想的な光景を確実に見てもらいたい…。人だけでなくAIによる学習も続いていきます。

「雲海AI予報」は、「三次・霧の海」と「備中松山城(岡山)」の2か所で10月から始まりました。岡山理科大学・大橋教授のウェブサイトで公開されています。1日3回(16:25、20:25、22:25)更新されて、翌日朝の発生確率を発信しています。