11月2日夕方、岸田総理は、自身が提案した約17兆円に及ぶ経済政策が閣議決定されたことを受け、記者会見に臨みました。

岸田総理肝いりのこの経済政策、中でも目玉とも言える「定額減税」はわかりづらく、
●なぜ所得税と住民税?●なぜ給付金じゃダメ?●なぜ1年だけ?●消費税の減税は?●なぜ6月●“増税”“減税”矛盾は?
といった多くの疑問の声が国民から上がっていました。

岸田総理は記者会見でこれらの疑問に答えられたのでしょうか。

岸田総理の会見を政治・経済のプロが採点!

永濱利廣氏(第一生命経済研究所・首席エコノミスト)の採点は100点満点で60点でした。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト 永濱利廣氏
「国民に響いたか疑問符。実際にそれで国民が納得したかっていうと私の周りで聞いても納得している人はいない」

一方、政治ジャーナリストの田﨑史郎氏は61点でした。

政治ジャーナリスト 田﨑史郎氏
「わかりやすく説明しようとはしていた。伝わった方というと伝わってなかったと思う。努力はしていた。」

政治アナリスト・伊藤淳夫氏の採点は、47点と厳しめ。

政治アナリスト 伊藤淳夫氏
「これまでに比べ頑張っていたと思うが…伝えたいという思いはかなり強く出ていたが、疑問点が解消されたかというと、解消されたとはいえない。国民に対して語りかけるっていう姿勢がちょっと欠けてた」

三者に共通していたのは、「分かりやすく伝える努力や思いは感じられたが、経済政策の内容が国民の腑に落ちる伝え方ではなかった」という評価でした。