裕佳子先生の志を受け継ぐ
42回目を迎える今年の大会。通訳ボランティア組織「Can-do」に1人の女子高校生が加わった。大分舞鶴高校2年の堀綾夏さん(17)。池田裕佳子さんがかつて大分市内で開いていた英会話教室に通っていた一人だ。

堀綾夏さん:
「私自身が人見知りで話すことが苦手だったけど、裕佳子先生はいつも『あやちゃん』って話しかけてくれて、優しく笑顔で見守ってくれました。ハロウィーンパーティーのイベントも何回も開いてくれて、英会話が大好きになったのは裕佳子先生のおかげです」
堀さんにとって、池田裕佳子さんは英会話への興味を抱くきっかけを与えてくれた恩人。恩師が情熱を注いできた車いすマラソンでの通訳ボランティアへの一歩を踏み出そうとしている。
堀綾夏さん:
「裕佳子先生みたいにはできるかわからないけど、今回、初めてパラスポーツにかかわり、海外の人たちとも交流することにチャレンジしてみたい」
池田裕佳子さんが亡くなってから3年。その志は受け継がれようとしている。
今年の「大分国際車いすマラソン」は国内を含む19か国から223人がエントリー。2000人のボランティアが大会を支える。11月19日午前10時に号砲。たくさんの人々の思いを乗せて今年も車いすアスリートたちが大分の街中を疾走する。
