公文書の改ざんを苦に職員が自殺したことをめぐる裁判で、大阪地裁は次の裁判で職員の妻の尋問を行うことを決めました。

 財務省近畿財務局の元職員・赤木俊夫さん(当時54)は、森友学園をめぐる公文書の改ざんを強いられたことで4年前に自ら命を絶ち、妻の雅子さんは改ざんを命じたとされる佐川宣寿元理財局長に対し1650万円の損害賠償を求めています。

 6月29日に裁判の進め方を話し合う非公開の協議が開かれ、弁護団によりますと雅子さん側が大阪地裁に対し雅子さん本人の尋問を求めたところ、大阪地裁が許可したということです。

 雅子さんの尋問では、俊夫さんの様子を撮影した映像も流す方針だということです。

 (赤木雅子さん)
 「(佐川さんに)夫の映像を見ていただいて、どんなに苦しい思いをしたか佐川さんの言動でこういうことになるということを知っていただきたいと思います。夫はきっと代わりに戦ったことを喜んでくれると思うので、納得しています」

 雅子さんの本人尋問は7月27日午後2時から行われます。