大人からすると「なぜ?」と思うものに、赤ちゃんは興味を示す。不思議と赤ちゃんが“ハマってしまう”ものの代表格が、電卓だ。意外にも感じるが、「電卓さえあれば1時間くらいもつ神アイテム」と評する人もいるらしい。実は電卓には、玩具メーカーも真似できない、赤ちゃんを虜にする“ツボ”が凝縮されていた。
生後10ヶ月、かわいい盛りの友人の赤ちゃんと対面したときのこと。ぐずりだした娘に、友人がおもむろに手渡したのは電卓だった。おむつや哺乳瓶が入った大きなバッグから、ごそごそと電卓を取り出すのだから笑ってしまう。
その子は小さな手で意味もなくボタンを押したり、はむっと噛みついたり・・・どうやら電卓が大のお気に入りのようだ。
子どものいない私は「こんな赤ちゃんもいるんだな・・・」と、その子が電卓好きの“ユニークな子”なのだと思った。
ところが、SNSを見てみると「いつも電卓持ち歩いていた」「子どもって電卓大好きだよね」「電卓好きな時期があった」との投稿をいくつも発見。どうやら赤ちゃんが電卓にハマるのは、変わったことではないらしい。
となれば、理由が気になる。「ぽぽちゃん」など数々のおもちゃを生み出してきた玩具メーカー「ピープル」に話を聞くと、電卓には納得の魅力が詰まっていた。