戦後まもなく学び直しの場として設立された"夜間中学"。近年は不登校経験者の増加や外国籍の生徒の増加で新設が相次いでいます。昨年開校した相模原市の夜間中学で不登校経験者の生徒に"学び直す"想いを聞きました。
“学び直す”それぞれの理由
相模原市立大野南中学校 夜間学級。2022年4月に開校したばかりの学校で、10代から60代まで27人の生徒が、中学校の内容を学んでいます。
全校生徒のうち、10人は外国籍の人です。
2年生 フィリピン出身 西尾ハーヴィーさん(19)
「本当は高校に行きたいんですけど、2年くらい前は、まだ日本語があまりしゃべれなかったので、行けなかった」

1年生 中国出身 包雪梅さん(55)
「(日本語は)敬語とか、尊敬語とか、謙譲語とか、わかるけど使い方がわからない」

もうひとつ、夜間中学が必要とされる理由が、“不登校”経験者の増加です。
1年生 伊藤千里さん(31)
「中学のときに、不登校でなかなか学校に行けなくて、その間の勉強が、全部あいまいなまま。学校に通おうと思った理由は、わからないことって怖いなと思った」

1年生 沖成喜博さん(21)
「市役所などで、書類を書くときがあるじゃないですか。ああいうときに、漢字を使えないと、色々不便があって」

小・中学校における不登校の児童・生徒は、2022年度に、29万9048人と過去最多を記録。
こうしたことなどから、いま全国で、夜間中学が新設されています。