最大100億円「供託金」提案の意図は?

小川彩佳キャスター:
「心からお詫び」と言いながらも「謝罪という言葉と距離を置く」という発言がありました。お詫びはするが謝罪ではないとはどういうことなのか。

旧統一教会を20年以上取材 ジャーナリスト 鈴木エイトさん:
わけがわからないですよね。お詫びだけど謝罪じゃないというのは言葉遊びのようです。被害者を被害者として認め教団側が非を認めてしまうと、今後の解散命令請求の審理に不利に動くという判断だと思いますが、脱会した人や被害を訴えている人を被害者と認めていないということが改めてわかったということです。

これまで組織的にやってきたことを文化庁からも指摘されているにもかかわらず、指導が不足していたという形にして責任を認めていません。全て信者個人の責任にしているところに、欺瞞性を感じます。結局は財産保全の法整備が進むことを何としても止めたいというのが一番のポイントだと思います。

小川キャスター:
もるすこさんは会見をどのようにご覧になりましたか。

旧統一教会2世・元信者 もるすこさん(仮名・30代):
私たち2世は、れっきとした被害者だと思います。

私は信者同士の親が結婚して生まれた“2世”です。2世である私達は教団に直接お金を献金するということは少なかったですが、両親はずっと献金をし続けていました。教団の献金ノルマというのは家庭単位に課されることが多く、両親の献金で家庭のお金がなくなってしまった私達2世の兄弟は、親に対して合わせて1000万円を援助してきました。

私達を被害者として認識して謝罪してほしいと期待していましたが、裏切られてしまいました。