見えなくなってきていること「今はそんなことどうでもいい」

大橋さんは、車いす陸上といったパラスポーツの実業団運営などをする会社で、事務の仕事をしています。

(大橋恵理さん)
「まぶしくて、文字を探すのが難しいので、いま白黒反転」

(大橋恵理さん)
「ずっと普通に生活するっていうことにこだわっている、憧れがある。『普通』になりたい」

症状に個人差がある病気。少しずつ、進行していることを感じることもあるといいます。しかし…。

(大橋恵理さん)
「今はそういうことが『どうでもいい』って思っています。そんなことを考える間があったら走ろうって思っていますね」

「日常生活で困ることはもちろん増えていくと思うんですけど、走ることって見えなくなってもやめなくていい。あきらめなくていい」

「こんなに楽しいことを見つけたので、もう大丈夫だろうなって思っています」

今後どうなっていくのか、誰にも分からない。そんな日々の中で見つけた「走る」という光は、大橋さんを強く照らしています。