パレスチナ自治区ガザから帰国した、国境なき医師団の白根麻衣子さんがJNNのインタビューに応じ、犠牲者が急増する可能性を指摘した上で、ガザの窮状について「日本の若い人たちに知ってほしい」と訴えました。

国境なき医師団 白根麻衣子さん
「10月7日以降初めて外に出て、その風景を見たときには、本当にガザが地獄になってしまったんだなって」

きのう帰国した白根さん、自身の体験をこのように語りました。

国境なき医師団 白根麻衣子さん
「本当に食事がなくなり、治療が受けられなくなって、直接的な空爆のけがではなく、物資不足による被害者も今後どんどん増えてくる」

白根さんは空爆以外の死者が増加する可能性を指摘。その上で…

国境なき医師団 白根麻衣子さん
「日本で戦争が始まったら、自分たちも一瞬でその生活になってしまうんだよって、若い世代に本当にわかってほしいなって。私達の祖父母世代が、なんで“戦争はやっちゃいけないんだよ”って伝えてきたのか、本当の意味がこの3週間で分かった気がしました」

若い世代が関心を持ち続けることが、人道危機を回避する重要なステップだと強調しました。