木村公雄さん:
「財政的に非常に厳しい町であった」

女川町議を9期務めてきた木村公雄さん(87)は、町の将来のために原発は必要だと主張してきました。
木村公雄さん:
「恒久的な財政基盤の確立、こういう大きな目的のために再稼働は必要じゃないかという観点で今までずっとやってきた」
財源は「原発頼み」
水産業のほかに目立った産業がない女川町。離島や半島も多いためインフラ整備にも多額の費用がかかり、当時の町の財政は非常に苦しいものでした。原発誘致はまさに起死回生の一手だったと言います。

木村公雄さん:
「地方自治の本旨はやはり財政がひとつの判断基準。昔のままの女川であっては女川町が成り立つのか、町自体が成り立つのかということになろうかと思う」
今、女川町の自主財源、町税収入のうち85%以上を占めているのが固定資産税です。このうち85%ほどを東北電力が支払っていて、財源の多くは原発頼みとなっています。

木村公男さん:
「もし仮に誘致ができなかったとしたならば、おそらく女川の町というものもないだろうし、空気がいいだけの自然が豊かなだけの、ただ住んでいるだけの小さな町になっていたのではないのかな」
いま、町民は、原発をどのように考えているのでしょうか。
町民:
「メリットデメリットどっちもあるから複雑。女川町自体が小さい町だからやっぱりそれ(税収)は大きいと思う」
「昔から原発のおかげでっていう部分は女川町は多いので、反対っていう気持ちになったことはないですね」











