SBCが加盟するJNN系列全体で取り組む「地球を笑顔にするWEEK」に合わせて、SDGsに関するニュースをお伝えしています。
難病で視力を失いながらもドラマーとして活動する男性をご紹介します。
男性が自ら作った曲に込められた思いとは。
バンドのメンバーが円陣を組んで:
「みなさん、きょうのコンサートを成功に、派手やかにやりましょう。よいしょ!」
2016年に結成され、松本市を拠点に活動する4人組の「蒼星(そうせい)バンド」。
平均年齢は63歳です。
松本以外にも活動の幅を広げようと、この日は長野市で初のコンサートを開催しました。

♪「素直な思い」:
「大好きさ愛している素直な思いをことばにしよう」
リーダー中田芳典さん:
「人をやさしく思いやり愛する心を持つこと、こういうことを持ち続けることを大切に楽曲を作っています」
リーダーでドラムを担当する中田芳典(なかたよしのり)さん67歳。
中田さんは「全盲のドラマー」です。

中田芳典さん:
「中学の頃に視力検査があって、見えるところと見えないところがあるから」
「診察を受けたら網膜色素変性症だと言われて」
中田さんが患っていたのは、網膜の異常によって光を感じ取る機能が衰え、徐々に視力が低下していく難病。
将来的に失明すると診断されたことが信じられず、しばらく悩む時期が続きました。