ウクライナ侵攻などの影響で高騰している「金」。そんな金が“意外な場所”で見つかりました。

 (記者リポート)
 「神奈川県相模原市の清掃工場、こちらで金が見つかったということです」

 神奈川県相模原市にある「南清掃工場」。市内から集められた家庭ゴミなどを年間12万トン処理しています。早速、金が出てきたという場所に案内してもらいました。

 (相模原市南清掃工場 寺内正己総括副主幹)
 「こちらが『流動ガス化炉』です。ここでゴミを“蒸し焼き”にして燃焼しております。その底部に金と銀があるということが発見できました」

 「流動ガス化炉」と呼ばれる焼却炉でゴミを燃やすだけで、金や銀が出てきたといいます。このガス化炉には500℃~550℃に熱せられた高温の砂が入っていて、そこで一般ゴミや粗大ごみの一部が蒸し焼きにされます。ゴミの多くはガスになりますが、電子機器類に含まれる貴金属などは比重が重いため、炉の底の砂に堆積するといいます。

 同じ体積の焼却前の砂と重さを比較してみると、焼却後の炉の底に貯まった砂は50gほど重くなっていて、何かが含まれているのがわかります。市はこの砂に着目。神戸のプラントメーカーとの共同研究として、炉の運転を休止した時に砂を取り出してみたところ、金と銀が見つかったということです。

 (相模原市南清掃工場 寺内正己総括副主幹)
 「今回、金が15kg、銀が15kg。そんなに金と銀がゴミに入っているのかというのが正直な感想です。量の桁が違うんじゃないかと思うくらいの印象がありました」

 この工場では、去年1年間に金が15.4kg、銀が15.8kg、計31kg以上の金や銀が回収でき、3700万円の収益があがったのです。

 金の価格が高騰する中、ゴミから見つかった「金脈」。収益は清掃工場の維持費や補修費にあてるということです。

 (相模原市南清掃工場 寺内正己総括副主幹)
 「(収益が)すごく大きくて助かります、皆さまのゴミから集めた収益のおかげなので、有意義に使わせてもらいたいと考えております。(今後)増えるか減るかわからないですが、引き続き測定をしながらどれくらい金や銀が継続的にとれるか続けていきたいと思います」