■世界各地で40度以上観測 “51度”も… 異例の暑さで被害は?

ホランキャスター:
日本だけではなく、世界各地で異常な暑さが観測されています。

▼フランス
・各地で40度以上を観測
・南西部では42.9度
・ロワール川は、干ばつし地面がひび割れ

▼スペイン
・各地で40度以上を観測
・過去40年程で最も早く熱波が発生(ロイター通信より)
・各地で山火事も相次ぐ

▼中国
・天井に取り付けた扇風機が溶ける?
 撮影者は「太陽に当たっただけで溶けた」と話しているとのこと
・エアコンなどの需要増で、6月19日に電力需要が過去最高に

▼パキスタン
・5月に51度を記録
・北部ジャコババードで3000以上ある氷河湖(氷河の水が溶けて出来た湖)の一部が決壊し洪水、濁流に耐え切れず橋も崩壊

森田気象予報士:
上空の風がすごく蛇行していてフランスも熱波なんですが、ウクライナからパキスタンもそうなんです。逆に下がってるところがあって、それはイギリスなんです。イギリスはむしろ雷が多かったりとかしていて、「強い寒気」と「強い熱波」というのが順番に来ているんですね。日本列島は強い熱波のところに当たっているんですね。

ホランキャスター:
移動してくるものなんですか?

森田気象予報士:
大きな流れとしては移動するんですけど、今は固定して動いてますね。日本ではおそらくその境目が7月4日ぐらいだと思います。

井上キャスター:
世界的な異常気象なわけで節電するのはもちろんですが、どうやって電気を作っていくのか。原発なしでできれば、それに越したことはないんだけれども、そこをタブー視せずに、これは選挙の争点にもありますけど、自然エネルギーで全部いけるのかという議論はいかがお考えでしょうか?

星浩さん:
基本的にはヨーロッパ中心に、エコロジーの世界で再生エネルギーでやろうとしていたんですけど、そこにウクライナがあって、加えてこの熱波ですので、需要はどんどん増えてますよね。そうすると、短期的にはグリーンエネルギーだけで大丈夫なのかっていう議論がドイツなどでも出ているんですけど、そこはやっぱりちょっともう少し冷静に中長期的に考えていく必要があると思いますね。

井上キャスター:
夏はもちろん、冬も節電が続きますからね。

■東北の梅雨明けはいつ?35度以上の厳しい暑さ続く

森田気象予報士:
梅雨明けマップによると6月20日に沖縄、22日に奄美、27日に関東甲信・東海・九州南部、28日に北陸・近畿・中国・四国・九州北部が梅雨明けしています。

東北地方はまだ梅雨明けしていません。いつ明けるのかというと、29日から一応晴れそうなんです。ただ7月4日頃にまた梅雨前線が降りてくるので、それを待ってから明けるのか、29日に明けるのかは微妙ですね。

暖気の動きをみていくと、上空1500mで18度〜21度という暖気があるのですが、下がったり上がったりしながら、だんだん北の方に広がっていきます。7月3日の段階では、北日本から全体が覆われるような感じですが、7月4日頃になると少し後退していきます。その頃が今回の暑さの境目になるとは思うんですけどね。

予想最高気温を熊谷、東京、甲府でみていくと、東京は29日35度、30日36度、7月1日が35度となっています。その後、34度や33度とちょっと下がってくるんですが、猛烈な暑さが続くことになります。