このスポーツ吹き矢、「簡単」ということだけではなく、実は「健康にも良い」ことから愛好する高齢者が多いそうなんです。

医師に話を聞いてみると、ポイントは呼吸法にありました。


日本医師会健康スポーツ医・今井博之医師:
「臍下丹田(せいかたんでん)に息をためるという風に息を吸い込みゆっくり吐いていく」
「腹式呼吸を取り入れるということが健康に非常に寄与する」

期待できる効果は様々あるといいます。


今井博之医師:
「誤嚥性肺炎・慢性肺疾患などにいい。それとしっかり集中してやる・吹いたあとのリラックスした状態、緊張と緩和というのが得られるので、認知症にはかなり効果があるのではないか」

実際、この教室に通う皆さんは「喘息が良くなった」「かぜをひかなくなった」などの効果を感じていました。


吹き矢歴7年の男性:
「これをやると今まで肩が凝っていたのがなくなったり、どんな寒い日でも体がすぐ温まる。最高ですよ」

そして何より、みんなで集まって情報交換や世間話をする時間が、「心の健康」につながっているといいます。

公認指導員・栗林久恵さん:
「仲間がたくさん欲しいなと思います。ここへ出てくることも一つの仕事になるじゃないですか。ここへ来てみんなとしゃべって吹いて・吹き矢式呼吸法で健康になって、こんなにいいスポーツはないなと思っている」