世界の強豪16チームが参戦しているバレーボールネーションズリーグ。女子日本代表は30日(日本時間)から、予選ラウンド最終週となるカナダラウンドを迎える。第1週のアメリカラウンド、第2週のフィリピンラウンドを終え、日本は唯一8戦全勝と快進撃を見せている。

カナダラウンドからは6年ぶりの代表復帰となった宮部藍梨(23)が登録メンバー入り。留学先のアメリカから帰国後、大会前に行われた国内合宿に参加していたが、コンディションが不安視され、ここまで14人のメンバーから外れていた。
眞鍋政義監督(58)の“秘蔵っ子”として、高校生の時に初招集されて以来の代表復帰に、宮部は「先週(フィリピンラウンド)から帯同させていただいていて近くでチームのみんなが頑張っているのを見てきたので少しでもチームの力になれるように連勝を止めないようにできることを全部出し切って頑張って行きたい」と語り久々の代表戦に意気込んでいる。

現在173得点で、得点ランキング2位の古賀紗理那(26)のマークが厳しくなるのは必須、宮部が武器とする“力強いスパイク”でポイントを稼ぐことができれば古賀への負担が軽減される。

古賀も「今週から3週目に入って、チームとして少しずつですけど積み上げが出来ている。新しい選手も入ってきましたし、これまで積み上げてきたものと新しい選手でもっと強くなれるようにしていきたいなと思います」と話している。

眞鍋監督は「(これから戦う4チームは)特にブロックが高いのでね、ブロックにやられないようにできるだけ被ブロック(スパイクがブロックに当たって自分のコートに落ちること)を少なくしていきたいと思います。頑張ります」と高さを警戒。カナダラウンドには身長181センチの宮部の他、181センチの濵松明日香(23)、184センチの山田二千華(22)と、高さのある3名が新たに加わる。

予選最終ラウンド、初戦の相手は世界ランキング10位のオランダ。今大会ここまで1勝7敗だが、昨年のネーションズリーグで日本はストレートで敗れていて、日本との対戦成績は直近5試合で2勝3敗と、手強い相手だ。

予選ラウンドの上位8チームが出場できるファイナルラウンド(7月13日~17日、トルコ・アンカラ)出場へ、現在1位の日本。他国の結果によりカナダラウンド前にファイナルラウンド進出が決まる可能性もある。

世界ランキング6位の日本は30日にオランダ(同10位)、7月2日にトルコ(同4位)、3日にセルビア(同7位)、4日にベルギー(同13位)と対戦する。
 
【第1週アメリカラウンド 結果】

6月2日韓国 3-0(1勝0敗)
6月3日ドイツ 3-2(2勝0敗)
6月5日ドミニカ共和国 3-1(3勝0敗)
6月6日アメリカ 3-0(4勝0敗)

【第2週フィリピンラウンド 結果】

6月14日ポーランド 3-0(5勝0敗)
6月16日ブルガリア 3-0(6勝0敗)
6月17日タイ  3-0(7勝0敗)
6月19日中国 3-1(8勝0敗)

※日本時間、世界ランクは28日時点