大流行“3つのワケ”

なぜ今年はこれほどまでにインフルエンザが流行しているのか、考えられる理由を北村教授に聞きました。
【流行のワケ1:コロナ対策でインフルエンザにかからなかった人が感染している】
インフルエンザ患者の報告数を見ると、コロナ禍前の2019年は約187万人。
コロナ対策をし始めた2020年が約56万人、2021年には1065人、2022年には約2万人と少ない数で推移していました。
【流行のワケ2:インフルエンザの予防接種前に流行している】
インフルエンザの予防接種は、だいたい10月の半ばから始まりますが、2023年のインフルエンザの患者数は、8月から10月前半で一気に増加しています。
【流行のワケ3:「A型H1」と「A型H3」の2種類が同時に流行している】
インフルエンザはA型・B型などの型に分類されますが、A型の中でもさらに「H1」や「H3」などの種類があります。
北村教授:
2009年からずっと流行っているのは「H1」。
「H3」は元をたどれば1960年代に「香港風邪」と言われたもので、時々ワッと流行るという感じで、最近では2011年に流行ったきりで、後は絶えない程度に流行していた。
でも最近、世界的にも日本でも、「H3」が意外と流行っているなという印象です。