造船の知見に加え 新分野の発想・知識を活かす

「研究所も一緒です。長崎研究所──特に三菱重工の船部門の研究所は、長崎が中心で、ここでずっと創業以来、研究をやってきてますので、こういう開発のときには力を発揮する。できるポテンシャルを持っていると思いますので、今そういうものを発揮するチャンスじゃないかなと個人的には思ってます」
【平】今後、造船業界に求められる人材っていうのは、どのような人材なんでしょうか?
橋本会長:
「従来の造船というものだけではなくて、いわゆる工学全体に広がってますので、いろんな分野のところから、優秀な方が来て、これに入っていただければと思っています」

【住】なるほど、今、長崎の造船業は復活のチャンスにあるわけですね。
従来の造船の知見を活かしながらも、新たな分野からの発想や知識が必要となるというのも納得ですね。
では今、どのような船が必要とされているのでしょうか?

【平】国土交通省によりますと、従来の船をさらに高度化した「自動運航船」や「低・脱炭素船」、新たな分野として「洋上風車設置船」や「海洋開発関連作業船」などがあります。
【住】『長崎の造船業を復活』させるためには、橋本会長が指摘されたように、これまでの歴史の中で得た技術を県内企業が連携し、取り組んでいくことが重要だと思いますが、具体的に長崎では動き出しているのでしょうか?
【平】残念ながら、まだ、大きな流れは出来ていないとのことです。