というのも、宇都宮選手の父は愛媛MP1期生の、宇都宮勝平投手。リーグ初の“独立リーガー2世選手”の出現に、当時は失礼ながら、その実力よりもチーム発足19年目という時の流れを感じさせる「話題」として見られていたように思う。
高校最後の夏は愛媛大会1回戦敗退。そのチームにいた“足の速い”選手…だけでは、地元の目利きの野球関係者も、私も含めてメディアサイドも恥ずかしながら、まさか1年後に「巨人軍」から指名される選手になるとは想像できなかったと思う。

そんな言い訳めいた前置きはともかく、その名の如く彗星のように現れた宇都宮葵星選手が、果たしてどんな「星」の元に生まれてきたのか、あらためて振り返ろう。