韓国ソウルの梨泰院で159人が死亡した群集事故が起きてから1年になるのを前に、ソウルの繁華街でAIなども使った再発防止に向けた訓練が実施されました。

去年10月、ソウルの梨泰院ではハロウィンを前に集まった大勢の若者たちが折り重なり、159人が亡くなる事故が発生。自治体や警察などの事前の対策がずさんだったことが原因の1つとして挙げられました。

今月29日に事故から1年になるのを前にしたきょう、対策を進めるソウル市は、繁華街の狭い路地に多くの人が押し寄せたと想定し、安全を確保する訓練を行いました。

訓練には通行人役として150人の市民が参加。AI=人工知能と防犯カメラを融合させたシステムを使って、1平方メートルにどれだけ人が密集しているかを把握し、対応する手順を確認しました。

ソウル市 呉世勲 市長
「常に緊張した気持ちで、事故が再発しないよう準備に万全を期すことを本日改めてお約束いたします」

ソウル市は、ハロウィンの時期に多くの人が集まることが予想される市内の16か所について、対策を重点的に強化することにしています。