益城町に400年続くと言われる祭りがあります。

後継者が減る中、伝統をつなごうと3世代で奮闘した秋の祭りです。

益城町にある砥川(とがわ)神社では秋の大祭の準備が進められていました。

荒瀬区長「やっと本番だなという気持ちで、立派にできるといいですけど」

コロナ禍での中止を経て5年ぶりとなりました。

地元の住民「思い出す 子どもの頃出たのを思い出しました。昔の伝統だけんね、やっぱり(祭りが)なからなさみしか」

地区の住民たちが大切に受け継いできた祭りで五穀豊穣を願い奉納される獅子舞が「砥川宮奉納獅子(とがわぐう・ほうのうじし)」です。

「大体覚えたね?覚えた!」

熊本地震の後、地区を離れる人もいて後継者が減るなか祭りを前にお年寄りから子どもまで一丸となって練習が行われていました。

その中で獅子舞を見つめる親子がいました。

早野博幸(はやの ひろゆき)さんと息子の貴信(たかのぶ)さんです。

二人とも獅子舞を披露しますが、息子の貴信さんは初めての挑戦。

また貴信さんの長男・紘斗(ひろと)君も獅子と一緒に踊るつる子と呼ばれる役を担っていて三世代で祭りを盛り上げます。

早野貴信さん「父の友人の方に先生として教えてもらって、毎晩練習の後も居残りでした。練習休みの日も家で教えてもらってやってました」

本番に向けて熱のこもった練習を続けていました。

いよいよ祭り当日。

博幸さんが見守る中、貴信さんと紘斗君の出番です。

貴信さん「息子も気合いいれて頑張ってくれてたんで、競争ではないですけど『負けない気持ちで獅子をまわそう』という思いでまわせたのでよかったと思います」

そして日が沈むと、最大の山場2頭の獅子が一つになる「もやい獅子」が始まります。

「もやい」とは共同で何かを行うこと。

人々を繋ぎ、伝統を繋ぐ。幽玄な舞は受け継がれてゆきます。