前日のフランス戦で完全休養となった石川祐希(26)、西田有志(22)の両エースがスタメン復帰し、その他、関田誠大(28)、山内晶大(28)、髙橋健太郎(27)、大塚達宣(21)、リベロ山本智大(27)をスタメンに起用した。

第1セットはサーブミスが続き、流れを引き寄せられない中、キャプテン石川がサービスエースを含む7得点と奮起。第1セットを25-21で先取すると、続く第2セットは序盤でサーブポイントトップの西田が連続でサービスエースを決め、勢いに乗った。
しかし、日本が22-17とリードした場面で平均身長199.9センチ(リベロ除く)と、日本より約10センチ高いスロベニアのブロックにつかまり、8連続失点。現地実況も「アンビリバボー!」のまさかの大逆転で第2セットを奪われた。

嫌な流れを断ち切りたい日本は序盤、西田のスパイクなどでリードを奪った。中盤ではスロベニアにブロックされるも大事な場面でレシーブでつなぎ得点につなげた。フィリピンラウンド最終戦にかけつけた、地元の日本ファンの声援に後押しされた日本は第3セットを奪いセットカウント2-1とした。
第4セットは一進一退の攻防。第1週のブラジルラウンドを前に、新型コロナの検査で陽性となり欠場した髙橋健の速攻が冴えた。スロベニアのマークが髙橋健に付くことで、石川へのブロックが手薄になり、そこから得点を重ねた。昨年のネーションズリーグで敗れるなど3連敗中のスロベニアに、日本は3-1で勝利し6勝2敗とした。石川は両チーム最多となる21得点をマークした。

次戦は場所を大阪に移して、7月6日にオーストラリアと戦う。