ジャンプ台やカーブ、あるいはさまざまな起伏などが設けられたコースで着順を競う競技『スキークロス』。

雪上障害物競走とも言われるオリンピック種目を今年1月から本格的に始めたばかりの高橋大成さんは、一度は諦めた“夢”に再び挑む決断でこの道に飛び込みました。

「オリンピックでメダルを取りたい…」

新潟県妙高市に生まれ、物心つく前からスキー板を履いていた高橋大成さん。
最初に進んだのは、斜面を滑るタイムを競う『アルペンスキー』でした。

「7歳で出た初めての大会が2番とかで、良いのか悪いのかその時は分かっていなかったけど、そこからだんだん友達とか増えてスキーが楽しくなって…」

中学校の卒業後は、全日本ウィンタースポーツ専門学校を経て中央大学へ進み、日々のトレーニングやフランス留学を経て、4年生のときにはスピード系種目で「全日本選手権優勝」という快挙を達成しました。

そんな輝かしい結果を残した高橋大成さんでしたが、全力で打ち込んだからこそ、直面した壁がありました。

「フランスのクラブチームと一緒に練習するなど、幸運なことに世界を肌で感じる機会を得ることができて…。その時“越えられない感じ”がしたんですよね。アルペンスキーの世界が本当に厳しいということを知って…」