
地元では復興のシンボルにしようと、全国各地の「里親」に育ててもらい、再び藤沼湖に戻そうというプロジェクトが始まります。
その里親に手を挙げたのが、長野市の長沼地区でした。

赤芝道子さん:
「大きい存在です。本当にかわいい、かわいいだよね。大事にしてます」
赤芝道子さん83歳。
この7年間、あじさいを大切に育ててきました。
赤芝道子さん:
「本当に奇跡の、奇跡のあじさいなんだよ、泥に耐えてさ、すごく生命力あるんだよ」
長沼地区が里親になったきっかけは、東日本大震災後の復興支援です。
交流センターの元センター長、宮澤秀幸さんが中心となって福島県の被災地を訪問。

同じ地名のつながりから、2つの地区の交流が始まりました。
2017年に「里子」として預かったあじさいは、交流センターや赤芝さんなど住民の自宅で20株ほどが育てられていました。
しかしー。
4年前の2019年10月13日、千曲川の堤防が決壊。
決壊箇所から1キロほど離れた場所にある赤芝さんの家にも濁流が押し寄せました。