中古車販売大手のビッグモーターによる保険金の不正請求問題。このうち石川県の野々市店について、国土交通省北陸信越運輸局は20日、行政処分を科す前に意見を聞く「聴聞」の手続きを行いましたが、野々市店側は出席しませんでした。

野々市店には10日間の事業停止と20日間の車検業務停止の処分案が出ていて、このまま処分が確定する見通しです。

ビッグモーター側は北陸放送の取材に対し「聴聞に係る事案につきまして、当社としての意見はございません。聴聞に対しては出席しない旨を各運輸局に対して返答いたしました。今後も引き続き、再発防止とお客様の信頼回復に向けて全社を挙げて尽力して参ります」と回答しています。

ビッグモーター野々市店

一方、福井県内の2つの店舗では街路樹が不自然に枯れるなどした問題で、福井県警が20日、器物損壊の疑いで家宅捜索に入りました。

ビッグモーター福井店と越前店では、店舗前にある植栽帯から除草剤の成分が検出されたため、街路樹を管理する国交省の福井河川国道事務所が器物損壊の疑いで先月、警察に被害届を出していました。

福井県警は今後除草剤を使用したかや、本社からの指示があったかなど、木が枯れたいきさつを調べることにしています。