聴覚障がいのある女の子が重機にはねられ死亡した事故、運転手らに損害賠償を求めている裁判の控訴審が始まりました。父親は「法の高い壁を乗り越えた前例のない結果を望んでいます」などと話しました。

事故は5年前、大阪市生野区で歩道に重機が突っ込み、近くの聴覚支援学校に通っていた井出安優香さん(当時11)が亡くなり、4人が重軽傷を負いました。その後の刑事裁判で、重機を運転していた男は危険運転致死傷などの罪に問われ、懲役7年の刑が確定しています。

両親は、重機を運転していた男と勤務先の会社に対して約6100万円の損害賠償を求めて訴えを起こしました。

1審・大阪地裁で行われた裁判では「井出さんが将来得られるはずだった収入(逸失利益)」が、障がいを理由に減額されるかが争点になりました。被告側は「聴覚障がい者の平均賃金で算出すべき」だとし、両親側は「聴覚障がいへの差別だ」と主張。