■個人情報が悪用された場合“闇サイト”で販売の可能性も…


ホランキャスター:
個人情報が犯罪に使われてしまうケースなどもあるのですが、紛失したことだけではなくて、6月23日に尼崎市が行った会見に対しても疑問の声が噴出しました。

まずUSBの個人情報などのデータにアクセスするためにパスワードが必要になるのですが、パスワードについて会見の中で問われたときに、桁数の具体的な数字を出して「〇桁を設定されているようですので、〇桁になりますとかなり解読は難しいのかなと」と答えてしまったんです。



桁数が多かったとしても具体的な桁数を言ってしまうと、SNS上にはこんな声があげられました。

▼謝罪会見でパスワードのヒントを出すなよ
▼やっちゃいけないこと“全部乗せ”の事案
会見でとどめ刺してるなど「解読のヒントになってしまうのでは」とさまざまな声が上がったんです。

では個人情報が流出し、悪用されるとどうなってしまうのか。ITジャーナリストの三上洋さんは「尼崎“全市民約46万人分”のデータは貴重。闇サイトで販売される可能性もある」と話しています。

例えば、氏名・住所・年齢・家族構成などが把握されてしまうと、強盗に入られたり、子どもの名前を正確にかたる「オレオレ詐欺」などに使われるおそれもあるということです。

さらに生活保護受給世帯などの口座情報は「この世帯、もしかしたらお金に困っているかもしれないな」とヤミ金の勧誘などのターゲットになってしまう可能性もあるそうです。



井上キャスター:
今回はUSBが見つかりましたが、もうすでに情報が抜き取られてしまっているおそれもあって、そのあたりも情報公開が待たれますけれど、他の自治体がどうなんだろうか、思いがめぐってしまいます。

今村さん:
僕は全部が全部きっちりしてるとは思えないですね。多分、この件を見てやばいなって自分たちのやり方がまずかったかもしれないと、思っているところがあると思う。仮にそうだったとするならば今からでもいいので、何か対策を講じてほしいなとは思いますね。