産みの母親は未成年での出産
1998年に福島県で生まれた志村さん。“産みの母親”は、未成年での出産でした。育児が難しいとの理由から、産まれてすぐ養子縁組のあっせんを行う認定NPO「環の会」を通じて神奈川県の両親に迎え入れられました。

「養子であることを伝えられたのはいつでしたか?」こんな質問を志村さんにしたところ、意外な答えが返ってきました。
志村歩さん:
「正直言ってわかりません。覚えていないと言った方が正しいかな」
迎え入れた両親は、志村さんが物心つく前から生い立ちをありのまま伝えていたと言います。
「産みの母親が他にいること」「幸せになるため自分たちのもとに来たこと」志村さんがまだ赤ちゃんの時から日常会話の中で話し続けていたため「自分には母親が2人いる」ということを自然と理解していたそうです。