この秋にも金沢市中心部から駅西地区へ移転する日本銀行金沢支店の跡地のあり方を検討する有識者会議が開かれ、金沢市の村山卓市長は、活用の方向性が固まったうえで、取得の議論を行うべきとの考えを示しました。

今秋にも移転する日本銀行金沢支店

金沢市香林坊にある日銀金沢支店は、建物の老朽化に伴いこの秋にもJR金沢駅西口の広岡3丁目への移転が予定されています。

跡地のあり方を検討する有識者会議では、「まち歩きや買い物、バス待ちなどの合間に心地よく過ごせる場」「金沢の歴史・文化などの魅力や都市の品格・風格を感じられる場」といった回答が寄せられた市民アンケートの結果が公表されました。

また、博物館の別館として建物が利用されている京都市や、市が工芸館として使用している島根県松江市など、跡地の活用事例も報告されました。出席した委員からは市に対し、土地の取得を促す意見が出ました。

金沢市 村山卓市長
「跡地をどのような形で使うのかという方向性が見えないと、(用地の)取得という議論には至らないと思っている。誰が管理していくかという所もその中では検討が必要になる」

有識者会議では来年1月に予定されている次の会合で、跡地の利用についてとりまとめる方針です。