秋の花粉は粒子が小さい!症状の違いは? 

春の花粉は鼻の粘膜にとどまり、くしゃみや鼻水などをひき起こしますが、
秋の花粉は気管支まで入り込むので、咳・ぜんそく、喉のイガイガといった症状が出やすいそうです。
目の腫れ、かゆみの症状は春・秋共通です。

恵俊彰:
秋の花粉は気管支まで入るんですか?

伊藤院長:
ブタクサなどは、スギの半分以下の粒子の径なので、鼻の粘膜の花粉を捕獲するシステムをすり抜けて、気道の方まで行きやすいと言われています。
元々気道が過敏になりやすい方は、その花粉の刺激が気道過敏のスイッチを押してしまうので、咳が出て咳喘息に移行したりすると、かなり大変です。

ひるおび』が行ったアンケート(1253人回答)では、

秋の花粉症を経験したことがあるという方は42%
目のかゆみや喉の違和感に加え、くしゃみや鼻水など、鼻の症状に悩まされている方が多くいました。

コメンテーター 朝日奈央:
なんか今年急に来て、本当に鼻水も止まらないですしくしゃみも出ちゃうんで、収録中どれだけ音の出ないくしゃみができるかが勝負っていうくらい本当につらいです。

コメンテーター 杉浦太陽:
うちは妻と子どもたちが‟秋花粉”来てますね。
やっと秋晴れで、空気は気持ちいいのに、空気を入れ替えたら花粉が入ってくるみたいな悪循環。

対策のポイントは“飛散距離” 

対策はどのようにとればいいのでしょうか。
ポイントは、飛散距離です。

≪春:スギ・ヒノキなど≫
軽いため風に乗って数百㎞以上離れた場所から飛んでくることもある

≪秋:ブタクサ・ススキなど≫
草木なので背丈が低く飛散距離が短い

秋の花粉の飛散距離は、一般的には数十から数百メートルといわれているので、草が多い場所・生育している場所には近づかないのが賢明です。

「マスク着用」「玄関で服をはらう」「うがい」などの基本的な対策ももちろん効果的です。

恵俊彰:
薬の服用はどうですか?

伊藤院長:
抗アレルギー薬を常用するのも考慮していただいた方がいいと思うんですけど、症状の重い方は薬を飲んでいても目のかゆみや、目が腫れちゃって開かないとか、鼻づまりで夜も眠れないという方もいます。
やはり思いきり吸い込まないようにするには、(対象の植物の近くでは)マスクやゴーグルなどの対策をするといい。
特に午前中に多いと言われていますので、通勤通学のときに対策をするといいと思います。

(ひるおび 2023年10月18日放送より)