■世界で“インフル感染”増加 今後日本でも流行の兆し?

インフルエンザの全世界での流行の波はどうなのか。
WHOの発表によると、コロナ禍である2020年の半ば頃から落ち着いていたのが、2021年の年末から少しずつ、増えてきているということがわかります。

さらに2022年の4月から、オーストラリアでインフルエンザが急増しています。2021年の8月(オーストラリアでは冬)と比べても、今は3倍以上に増えてきています。

背景には、
▼マスク着用義務の廃止
▼入国規制の解除
などがあります。

オーストラリアは南半球にあるので、今は冬の時期です。インフルエンザの流行は、南半球から北半球に移動すると言われています。従って、日本で打っているワクチンの型は、南半球の流行を参考に決めています。

ーーオーストラリアと日本で同時にインフルエンザが見つかっているのはなぜでしょうか?

小坂教授:
インフルエンザは豚や鳥など感染した動物が持ち込まれたり、人が移動することでも流行します。今までコロナで抑えられていた人の移動が活発化していますので、これまでのような感染が冬の時期に日本で起こることもあり得るし、夏の時期に持ち込まれることもあるんだろうと思いますね。

ーーオーストラリアで流行っているインフルエンザと同じ型でしょうか?

小坂教授:
確認してみないとわかりませんが同じものである可能性はあります。
A型の2種類(ソ連型・香港型)とB型、その3つが大体流行するんですが、数年前、夏に沖縄で流行ったのはB型でした。ある程度大きな流行を起こすと考えられているのはA型です。

ーー今オーストラリアで流行っているインフルエンザが、冬に日本で流行りますか?

小坂教授:
その可能性があると思います。これまで通りコロナの対策を続けていけばそれほど大流行にはならないと思っていますが、10月ぐらいから始まるインフルエンザのワクチンも一緒に受けていただくということが今後必要になります。

落語家 立川志らく:
お話を聞くと、マスクを基本的にはみんなつけてるから、日本ではそこまで大流行はしないんだろう。ただ免役がね、ここ何年間かインフルエンザにかかっていないから、そこら辺は心配ですけどね。


ーーコロナ禍で免役が弱っているということはありますか?

小坂教授:
そうですね。やはりインフルエンザに感染することによって抗体が保たれている場合もあります。特に子ども達の多くは、これまでインフルエンザに感染していない。新しいものが入ってきた時に、多くの方が免疫を持っていないので、より大きな流行が起こる可能性はあると思います。

コメンテーター 中川翔子:
対策としては、油断しないで手洗いうがいを続けるしかないということなんでしょうね。コロナ禍以降みんな風邪すらひかなくなって、ちょっと油断してた部分があると思うんですけど、もうコロナも風邪もインフルも、そしてサル痘とかいろいろ聞きますのでね、ちゃんと忘れないようにすることですね。

恵俊彰:
先生がおっしゃったみたいにそんなに恐れすぎずにね、ちゃんと手洗いうがいして、もし感染したとしても、薬もあるわけですから、早めの対応をするのが一番ですね。

(ひるおび 2022年6月23日放送より)